9.11問題に触れてはいけません

ニューヨークに一週間滞在したとき、バーで現地の若者グループと仲良くなりました。話し込んでいるうち明日はどこへ行くつもりだと聞かれたので、グラウンドゼロに行くと答えました。その時点で微妙な顔をする人もいたんですが、理由を聞かれたので、この目にしっかり焼きつけておきたいと拙い英語で答えようとして、「焼きつける」をバーニングと訳して喋ってしまったんです。すると若者グループ全員が一様に僕に信じられないという顔を向けてきました。そのうちのリーダー格の若者が僕を手招きし、店の奥に連れて行かれました。本能的に殴られるとわかったので、プリーズヘルプミーと言いましたが腹を一発本気で殴られました。幸いその場に居合わせた別の日本人観光客の方が間に入ってくれ、それ以上暴行されることはありませんでした。リーダー格と日本人観光客の方が英語で話した後、観光客の方が僕にどういうつもりでそんなことを言ったんだと険しい顔で尋ねてきました。僕は目に焼きつけておきたいという本心を懸命に伝えただけだと言いましたが、何か変なことを言わなかったか?とさらに尋ねられたので、こう言ったんだと拙い英文をもう一度声に出しました。すると観光客の方にバーニングは駄目だ、貿易センタービルが燃えていたことを想起させるからと言われ、すべてを悟りました。英語力がなくてもニューヨーク観光は可能ですが、こと9.11問題に少しでも触れる可能性のある場面では沈黙が金です。無理して何か喋ろうとするのは非常に危険です。相手も嫌な気持ちになりますし。

海外では危険な単独行動